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2019.12.11

【研究成果】温暖化により高山生態系逃げ場がなくなる恐れ

長野県環境保全研究所などの研究グループが、「気候変動の速度(velocity ofclimate change, VoCC)」を全国で初めて推計しました!

この結果は、環境情報科学学術研究論文集33巻に掲載されるとともに、11月27日(水曜日)に日大会館(東京都千代田区九段南4丁目8−24)で開催される2019年度環境情報科学研究発表大会で発表されました!

この研究では、現在と21 世紀末の気温を比較し、同じ気候条件が元の場所からどれくらい近くに見つかるかを、日本全国の地点ごとに調べています。

温暖化した場合、野生動植物は標高を上げるか、北上をすることにより元の気候条件を保つことができる、という点に着目しており、以下のポイントをまとめています。
  • 山の斜面では、同じ気候条件は近くに見つかるが、平野部や山と島の上部では、より標高の高いところが近くにないため、遠くへ移動する必要がある。
  • 島の多い沖縄県や長崎県、平野の多い千葉県は、同じ気候条件の場所(移動先)は遠く離れている。
  • 中部山岳や大雪山系、日高山脈の山頂部では、国内には移動先さえ見つからない場合がある。

温暖化したとき、以前と同じ気温の場所を探す場合の例

 

これらを受け、温室効果ガスをできるだけ減らす緩和策と同時に、野生動植物の移動補助などの適応策の検討を始める必要があるとしています。

【研究グループ(各所プレスリリースページにリンク)】
長野県環境保全研究所
森林研究・整備機構 森林総合研究所
国立環境研究所
農業・食品産業技術総合研究機構

詳細については、長野県プレスリリース資料または共同プレスリリース資料をご覧ください。
長野県プレスリリース
共同プレスリリース
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